ワンフェスカフェのiModela展示を見てきました。メーカの人にも少し質問してきたので簡単にまとめておきます。メモも取らずに記憶で書いてるので間違えている所があってもご容赦を。
一応、iMoadelaについて、メーカ広報ページ→
http://www.rolanddg.co.jp/news/2011nr1005_imodela.htmlちなみに写真は無いです。
・刃物の種類について
刃物は先の先の平らなフラットエンドミルと先の丸いボールエンドミル、あと穴あけ用のドリルが選択でき、ローランド純正品ならプリセットとして登録されている。それ以外のものも設定可能だそうです。フラットエンドミルは面だしや溝部を鋭角に仕上げたい場合に、ボールエンドミルは曲面の仕上げに適するとのこと。刃物径は0.1mmまで設定できるが、1mmより細いと折れやすくて実用的では無いとのこと。
・穴あけについて
穴あけは穴径以下のドリルをつけておけば、iModelaが指定した穴径になるようにぐりぐりしてくれるらしい。
・交換部品について
交換部品は極力ホームセンターなどで購入できるようになっている。送りネジも普通の長ネジのようです(x軸送りネジは500時間程度で交換が必要とのこと)。
ただし、加工材のケミカルウッドなどはホームセンターではなかなか売っていないとか。
・主軸モータについて
主軸モータはマブチモータと互換性のあるものを使っているが、マブチモータよりも長寿命のものを採用しているとのこと。純正モータだと寿命50時間(実際には100時間くらい使えるとか)に対してマブチモータでは20時間程度とのこと。メーカの人によると、回転数よりはトルクの大きいモータの方がいいらしい。
・主軸回転数について
主軸の回転数はモニターはしているが制御はしていない。その代わり、モータ始動直後の回転数を100%として、そこからの差によって送り速度の調整をしているとのこと。切削中に主軸回転数が落ちたら送り速度もそれに合わせて遅くする仕様らしい。
・騒音について
騒音はカタログスペックで運転時57db(普通の掃除機より少し小さいくらい)、ただしこれは切削していないときの値なので、切削時はこれより大きくなるとか。ただし、防音材を貼ったダンボール箱などで被えばだいぶ静かになるとのこと。その場合、熱がこもらないかどうかはわからないとのこと。
・切粉について
iModelaのカバーは密閉されていない上、モータに送風ファンがつくためかなり切粉が飛ぶとのこと(展示機のデモ運転では送風ファン無し)。そのため、カバーなどで被った方がよいとのこと。また、x軸の送りネジにかなり切粉がつくため(潤滑油のため)、こまめに掃除しないとつまって機械が止まるとのこと。x軸掃除の際にはアルコールで古いグリスをよく落としてから新しいグリスを塗り、さらに拭き取って余分なグリスを落とすようにするとのこと。
・ポリゴンの角について
ポリゴンのカクカクはスムーシングなど無くそのまま削られるらしいです。なので曲面をなめらかに削る場合は相応に細かいメッシュが必要になるそうです。
・運転について
運転については、常にiModela1台に対してPC1台が必要になるそうです。iModela側のバッファがほとんど無いため、PCから加工データだけ送って後はiModela単機で加工するみたいなことはできないそうです。また、PCのメモリやスペック、データ転送の点から、2台以上のiModelaを1台のPCで制御するというのも厳しいそうです。
・加工中断、再開について
iModelaは加工が途中で停止しても、部品交換の後に加工を再開できるとのこと。モータが焼けたら最初からやり直しということは無いらしい。
・加工精度について
加工品を見た感じでは曲面もなめらかに削れそうです。誤差は送りネジが露出していて切粉を噛んでしまうx軸が一番大きいらしく、摩耗具合によってかなり変わるらしい。メーカ側では誤差の測定していないとのこと(摩耗具合や被削材の種類によって変化するため?)。バックラッシ(ネジや歯車の隙間によって生じるガタ)のソフトウエア補正はしていないとのこと。仮にしたとしても普段切削に使う範囲によって送りネジが部分的に摩耗していくので、一概にどれだけ補正すればいいというものでもないらしい。…帰ってきてから気づいたけど、そもそもiModelaのサイズだとダイヤルゲージを固定する部分が無いのでバックラッシの正確な測定が難しい…
・加工範囲について
z軸の加工範囲が26mmと小さいですが、そもそもz軸を一番上に上げたときのテーブルとチャックの隙間が26mmしかないそうで、刃物の突き出し長さや両面加工用の治具の厚さの分だけ加工範囲が減ることになるみたいです。またチャックの差し込み長さは20mmとのことです。また、z軸可動範囲が26mmなら両面切削すれば40mmは削れるといったことはなく、26mm以下の厚みのものしかテーブルに入りません。26mm以上のものが作りたければ貼り合わせるしかない模様。
・切削時間について
切削時間は被削材の種類によってかなり変わるらしく、発泡材なら1時間で削れるものも、ワックス材だと数十時間かかるとか。メーカの人の説明では、発泡材の胸像(70x50x10mmくらい)を指して1時間くらいと言っていたので、柔らかい材料なら結構速く削れそう。
・角部について
角部については切削加工機の宿命、凹角は刃物径までしか削れません。刃物径の大きな刃物で切削した後に、小さな刃物で仕上げてやるという方法もありますが、付属ソフトでは削り残しを計算してそこだけ削るみたいな事はできないらしく、範囲を指定してもう一度加工みたいな事になるみたいです。ちなみに、削り残しを計算してくれるCAMソフトは数十万円の世界だそうで……iModelaがたくさん売れたらその辺も安くなってくれるとうれしいものです。
・被削材について
切削可能な材料についてはiModela付属のソフトに登録されています、確か発泡材、ケミカルウッド、アクリル、バルサ、木材他だったと思います。他でも言われていますが、金属の加工は無理だそうです。また、エポキシパテの切削も成功例がないとか。
ざっとこんな所でした。
展示にはプロのモデラーさんなども来ていて畑違いでアマチュアの私は何か少し肩身が狭かったですが、スタッフの方々は素人の質問にも丁寧に答えてくれました。
- 2011/11/05(土) 23:05:49|
- 日常
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